道は自分で作るのだ
くだんの、大学を辞めて企業した子のブログが話題になって約1ヶ月が過ぎた。
彼は元気でやっているだろうか。
さて、例のブログエントリを読んだ時、私も多数派の意見
「起業自体が目的になってると失敗するぞ」
「大学をやめて起業という目標自体、誰かの敷いた別のレールじゃないのか」
「なぜ在学したまま起業を目指さないのか」
といった感想を抱いた。
でも、炎上のほとぼりが冷めてからふと思った。
「大学時代の自分も、頭の中は似たようなものだったじゃないか」
と。
要は、
「自分の意思でやりたいと思った事に挑戦する事自体をやりたい」
って感じよね??
自分の場合は起業なんて大それたものではなく、
大学卒業後は海外留学したい!海外で働きたい!と思っていた。
その根底には、就活→新卒で就職、という決まりきった道をなんの疑問を抱かず
歩むことへの嫌悪感と、自分の気持ちに正直に生きたいという気持ちがあった。
それに、超氷河期のなか就職活動をして
仮に就職できたとしても、やりたくもない業務に配置され
身を削りながら毎晩遅くまで残業して・・
という未来しか浮かんでこず、それを思うと死にたくなったからだ。
今から思うと、
「なんで働く事に対してそんなにネガティブなイメージしかないの?」
と不思議に思うが、当時学生だった自分が知る範囲では、
仕事を楽しんでいる人のロールモデルがいなかったのだ。
かくして、就職活動を一切せず、学業よりもアルバイトでの貯蓄を優先し、
「夢のためにレールから外れ、自分だけの道を切り開いている」と感じることで
私は未来に希望を見いだすことができたのだ。
当時の自分にもし会えたら、こう言うだろう。
「いやいや、あなたはまだ世間を知らなすぎる。
楽しく仕事をしている人だって沢山いるし、あなたもそうなれるかもしれないよ。
インターネットが好きなら、WEB系の会社に就職してみても面白いかもしれないよ。」と。
でも、恐らく聞く耳を持ってはくれないだろう。
「他の皆とは違う、自分だけの」人生を生きている実感、
そして未知の可能性を感じたい自分は。
とはいえ、私はそんな過去を後悔はしていない。
賢い選択でないにせよ、自分がやりたいと思ったことを精一杯やった経験は
例え失敗しても他人のせいにできず、納得感があるからだ。
やってみたいことをなんとなく夢想しながら無益に時間を浪費し
いい年になってから「あーすればよかった、こーすればよかった」と
ぼやく生き方よりずっと良いと思う。
だから、やるなら精一杯がんばれ。お金の問題は慎重に。
家で日がな一日中ダラダラしているのはナシだよ。
親の脛かじりもナシだよ。
と、世界の片隅から念を送ってみる。。