三十路ホイップクリーム

ゆるっとふわっと、踊るように生きる事を目指しています。

道は自分で作るのだ

くだんの、大学を辞めて企業した子のブログが話題になって約1ヶ月が過ぎた。

彼は元気でやっているだろうか。

 

さて、例のブログエントリを読んだ時、私も多数派の意見

「起業自体が目的になってると失敗するぞ」

「大学をやめて起業という目標自体、誰かの敷いた別のレールじゃないのか」

「なぜ在学したまま起業を目指さないのか」

といった感想を抱いた。

 

でも、炎上のほとぼりが冷めてからふと思った。

「大学時代の自分も、頭の中は似たようなものだったじゃないか」

と。

 

要は、

「自分の意思でやりたいと思った事に挑戦する事自体をやりたい」

って感じよね??

 

自分の場合は起業なんて大それたものではなく、

大学卒業後は海外留学したい!海外で働きたい!と思っていた。

その根底には、就活→新卒で就職、という決まりきった道をなんの疑問を抱かず

歩むことへの嫌悪感と、自分の気持ちに正直に生きたいという気持ちがあった。

 

それに、超氷河期のなか就職活動をして

仮に就職できたとしても、やりたくもない業務に配置され

身を削りながら毎晩遅くまで残業して・・

という未来しか浮かんでこず、それを思うと死にたくなったからだ。

今から思うと、

「なんで働く事に対してそんなにネガティブなイメージしかないの?」

と不思議に思うが、当時学生だった自分が知る範囲では、

仕事を楽しんでいる人のロールモデルがいなかったのだ。

 

かくして、就職活動を一切せず、学業よりもアルバイトでの貯蓄を優先し、

「夢のためにレールから外れ、自分だけの道を切り開いている」と感じることで

私は未来に希望を見いだすことができたのだ。

 

当時の自分にもし会えたら、こう言うだろう。

「いやいや、あなたはまだ世間を知らなすぎる。

楽しく仕事をしている人だって沢山いるし、あなたもそうなれるかもしれないよ。

インターネットが好きなら、WEB系の会社に就職してみても面白いかもしれないよ。」と。

でも、恐らく聞く耳を持ってはくれないだろう。

「他の皆とは違う、自分だけの」人生を生きている実感、

そして未知の可能性を感じたい自分は。

 

とはいえ、私はそんな過去を後悔はしていない。

賢い選択でないにせよ、自分がやりたいと思ったことを精一杯やった経験は

例え失敗しても他人のせいにできず、納得感があるからだ。

やってみたいことをなんとなく夢想しながら無益に時間を浪費し

いい年になってから「あーすればよかった、こーすればよかった」と

ぼやく生き方よりずっと良いと思う。

 

だから、やるなら精一杯がんばれ。お金の問題は慎重に。

家で日がな一日中ダラダラしているのはナシだよ。

親の脛かじりもナシだよ。

と、世界の片隅から念を送ってみる。。